第15回救援連絡センター定期総会
3月16日、救援連絡センターの第15回定期総会が東京・墨田区みどりコミュニティセンターで開催されました。第二部では、〝関生支部弾圧の本質〟をテーマに関生支部弾圧弁護団の永嶋靖久弁護士の記念講演が行われました。
救援連絡センターは、1969年に結成され、国家権力による弾圧を受けた方々への弁護士選任活動や「獄中者」および関係者への情報源として、「救援」を発行し続け、闘いの「武器」としての役割を果たしています。その「救援」は、4月号で600号に達します。
次年度の運動課題は、①死刑廃止・執行阻止の闘い②天皇制攻撃と闘う③野宿者排除を許さない闘い④無期刑の終身刑化に反対する闘い⑤三里塚・沖縄の闘いに連帯⑥人権派若手弁護士の養成⑦完全黙秘・非転向を貫くこと、です。
また、関生支部に対する不当な権力弾圧を糾弾する総会決議を採択すると同時に、3月22日には、集会決議をもって警察庁への抗議行動も行います。
●関生支部を標的に共謀罪の先取りだ●
総会の二部として、関生支部弾圧弁護団の永嶋靖久弁護士による「関生弾圧の本質」をテーマにした記念講演が行われました。
永嶋弁護士は、今回の弾圧が全く不当であると同時に、関生を標的とした明らかな弾圧であるとしています。この弾圧を許すことになれば労働運動はもとより反原発・反基地運動、市民運動や地域運動などができなくなる危険性を強調されています。
今回の滋賀県警組織犯罪対策課は、勾留中の逮捕者への検事調べがなく、逮捕者の家族に、「自供するように」「組合を辞めるよう働きかけろ」と強要するなど無法の限りを続けています。
また、勾留中の組合員が近況報告を集会メッセージとして発信し、大阪地裁が了承したものを大津地裁は、大津地検の意見を取り入れて「近況報告を装った隠語による証拠隠滅連絡」として不許可にしたり、取調官が「法令順守活動の現場ごとに立件する」と被告人を脅かしていることを報告。まさに共謀罪の先取りの弾圧と強調しました。
講演の後に、関生支部洋一書記長と中尾執行委員から、関生支部弾圧の現況を報告。参加者からはカンパをいただきました。本当にありがとうございました。
【 くさり4月号より 】